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2009.08/07(Fri)
テキトークラフトマン 特別講習会レポート③ 『マテリアル(生地)の基礎知識』
先月の続きで、マテリアル講習のレポートをしていきます。
前回に生地には大別して「織物」と「編物」が大半を占めていることを説明しました。
今回はそのひとつの「織物」についてレポートしていきたいと思います。
「織物」…?「編物」…?? と思っている方、
簡単にいいますと、店頭で商品を物色するときにハンガーラックにかけられているものは大抵、織物で「布帛」と呼ばれているものです。
また、畳んで平置きにされているものは「編物」で「カット・ソー」と呼ばれているものです。
※理由としては、「布帛」はシワになるのでハンガーラックにかけ、「カット・ソー」は伸びてしまうので 平置きにしているのです。
そんなわけで、「織物」の説明をしていきましょうか…
下の図からわかるように、織物には「経糸」(タテ糸)と「緯糸」(ヨコ糸)があります。
それらが、どのように交差するかで、生地の強度や風合いを変化させることができるのです。
これらを、表現するのが、右図の「組織図」と呼ばれるもので示し、それぞれの生地を「○○織り、組織」と区別します。
まずは一番、基本的な「平織り」からレポートしていきます。
《平織》


1、平織
(特徴)
経・緯糸が1本ずつ交互に組み合わされたもっとも簡単な組織です。
平織は他の組織よりも摩擦に強く、通気性が良く、損傷を受けにくいのが特徴です。
また、表面が平らなので、プリント加工に多く用いられます。
しかし、他の組織よりもシワになりやすいのが欠点です。
(主な生地)
綿織物…シーティング フィラメント織物…タフタ
※フィラメント織物…細長く加工した化学繊維で作られた糸を用いた織物
シーティング タフタ


(用途)
シーティング…パタンナーが、立体裁断に使用する仮布。
タフタ …裏付きアウターの裏地。


2、綾織
(特徴)
綾織は、平織とは違い、経・緯糸のどちらかが、交差点を2本以上通り越して、表面に光沢を持たせた組織です。
綾織は、布面に光沢があり、柔軟性に富んでいることが特徴です。
しかし、摩擦に弱いが欠点です。
(主な生地)
綿織物…デニム 毛織物…サージ
デニム サージ


(用途)
デニム…ジーンズやワーキングウェア
サージ…学生制服やメンズブレザー


3、朱子織
(特徴)
朱子織は、綾織よりも経・緯糸のどちらかが、交差点を最低でも4本以上通り越した組織で、綾織以上に光沢を出した組織です。
光沢は出すことはできますが、耐久性や摩擦に弱いのが欠点です。
(主な生地)
フィラメント織物…サテン
サテン

(用途)
サテン…ドレス
ここまでの平織・綾織・朱子織が「三原組織」といわれ、すべての組織の基本となっているものです。
本日はここまで、次回には織物の応用組織をレポートしていきます。
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前回に生地には大別して「織物」と「編物」が大半を占めていることを説明しました。
今回はそのひとつの「織物」についてレポートしていきたいと思います。
「織物」…?「編物」…?? と思っている方、
簡単にいいますと、店頭で商品を物色するときにハンガーラックにかけられているものは大抵、織物で「布帛」と呼ばれているものです。
また、畳んで平置きにされているものは「編物」で「カット・ソー」と呼ばれているものです。
※理由としては、「布帛」はシワになるのでハンガーラックにかけ、「カット・ソー」は伸びてしまうので 平置きにしているのです。
そんなわけで、「織物」の説明をしていきましょうか…
下の図からわかるように、織物には「経糸」(タテ糸)と「緯糸」(ヨコ糸)があります。
それらが、どのように交差するかで、生地の強度や風合いを変化させることができるのです。
これらを、表現するのが、右図の「組織図」と呼ばれるもので示し、それぞれの生地を「○○織り、組織」と区別します。
まずは一番、基本的な「平織り」からレポートしていきます。
《平織》


1、平織
(特徴)
経・緯糸が1本ずつ交互に組み合わされたもっとも簡単な組織です。
平織は他の組織よりも摩擦に強く、通気性が良く、損傷を受けにくいのが特徴です。
また、表面が平らなので、プリント加工に多く用いられます。
しかし、他の組織よりもシワになりやすいのが欠点です。
(主な生地)
綿織物…シーティング フィラメント織物…タフタ
※フィラメント織物…細長く加工した化学繊維で作られた糸を用いた織物
シーティング タフタ


(用途)
シーティング…パタンナーが、立体裁断に使用する仮布。
タフタ …裏付きアウターの裏地。


2、綾織
(特徴)
綾織は、平織とは違い、経・緯糸のどちらかが、交差点を2本以上通り越して、表面に光沢を持たせた組織です。
綾織は、布面に光沢があり、柔軟性に富んでいることが特徴です。
しかし、摩擦に弱いが欠点です。
(主な生地)
綿織物…デニム 毛織物…サージ
デニム サージ


(用途)
デニム…ジーンズやワーキングウェア
サージ…学生制服やメンズブレザー


3、朱子織
(特徴)
朱子織は、綾織よりも経・緯糸のどちらかが、交差点を最低でも4本以上通り越した組織で、綾織以上に光沢を出した組織です。
光沢は出すことはできますが、耐久性や摩擦に弱いのが欠点です。
(主な生地)
フィラメント織物…サテン
サテン

(用途)
サテン…ドレス
ここまでの平織・綾織・朱子織が「三原組織」といわれ、すべての組織の基本となっているものです。
本日はここまで、次回には織物の応用組織をレポートしていきます。
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